日本リベラル左派と左翼の「女性特権を許さない市民の会」化と女性差別の傍観者化について
著者 登川琢人＋月光
わたしは在日コリアン差別反対運動をやっています。
４ヶ月くらい前かな、ツイッターで「#ファイヤーデモ いいじゃん？」と何気に呟いたところ大炎上して、トランスジェンダリズム（性自認至上主義）の問題に気がつきました。
在日コリアン差別反対のカウンターをやっていたしばき隊は、わたしのような左翼からみれば右派リベラルだから、あまり好きではなかった。
マジモンの右翼もいて、先日公安のスパイだったと告白した人もいましたね。
しかし、鶴橋大虐殺を叫ぶ女子中学生や「在日特権を許さない市民の会」の醜悪なヘイトデモを止めている実践は有り難かった。
個人的なことになるけど、わたしはチャンゴ（韓国の伝統楽器）を10年近くやって在日コリアンや韓国人の友人もいて、在特会と在日コリアン差別を放置する日本社会には頭に来ていましたから。
三鷹の市民協働センターが「慰安婦」さんの写真展をやったときが、生で在特会をみた初めてです。
在特会が路上に出だした初期だと思う。
写真展を防衛するために市民運動の仲間に動員されたんですね。
だから、右翼といえどもしばき隊には好意を持っていたし、後継のcracにも同じでした。
しかしですね、思想は違えど、在日コリアン差別反対を実践する人達が、ことごとく、性自認至上主義（トランスジェンダリズム）を支持していることが、段々わかってきて、驚愕とともに、怒り心頭状態が続いています。
日本の反差別カウンターは緊急対応のシバキ主義なんです。
とにかく在日コリアンの生存権を脅かすネトウヨを止めなければなりませんから緊急対応する必要がある。
暴力的なのは海外のアンティファ（アンチファシスト）の真似ですからね。
しかし、#LGBT に関してはターゲットを間違えているから悲惨なことになっている。
彼ら彼女らは、なんと女性を差別者あるいは差別主義者と認定するという大間違いをやらかし、未だに間違いつづけています。
女性といっても「女性自認の男性」（いわゆるトランスジェンダー女性）を女性トイレや女湯から排除しようとする女性達です。
で、「排除」って言葉を読んで意識がピクっとしません？
リベラル左派や左翼はビビビッとなる言葉なんですよ。
わたしも左翼だからよくわかりますが、少数派の排除を許さないのが左翼ですから。
しかしです。
排除は必ずしも差別ではないんです。
日本のリベラル左派や左翼は差別概念や人権が実はよくわかっていません（なんとビックリや！）。
ただ、性自認至上主義は欧米発の思想だし、性自認（セルフID）を導入したのも欧米リベラルですから、海外人も似たようなものだとわかりましたけど。
差別概念と人権については、わたしの同志である月光さんに教わったことなので、彼女のツイッターアカウントをフォローして学んで欲しいのですが、わたしなりに書いてみます。
https://twitter.com/thukimithu/status/1413065267303751685?s=19
まず、差別は属性間の権力の不均衡です。
1.女性差別
2.在日コリアン差別（民族差別）
3.トランス女性差別
はそれぞれ違います。
なぜなら属性が違うからですね。
第一に、女性差別は身体の差別です。
解剖学的女性ですけどね。
男性と身体のつくりが違いますよね？
男性より短期的には「弱い」から性暴力を含む男性の暴力を受けやすい。
（男性より長生きしますから長期間には「強い」です。）
また、資本主義の労働にもマッチしていません。
生理、妊娠、出産があるので出世コースから外されがちです。
賃金も男性より低くされている。
だから、女性差別は身体の差別です。
まとめると
1.身体性で男性より劣るため、労働力からの排除されがち
2.身体的に性的奉仕に価値を見出されている
障碍者さんは性的奉仕を期待はされていませんが、性風俗やAVには精神障碍者の女性が狙われていますから、似たところはありますね。
弱いと搾取されるのが資本主義ですから。
オリンピックからは基本「障碍者」が排除されていますが、差別ではない。
つまり、排除はかならずしも差別ではない、と。
第二に、在日コリアン差別（民族差別）は日本人の侵略戦争と植民地支配を肯定する思想による差別です。
知らない人が多いですが、1952年サンフランシスコ平和条約によって日本が独立した際に、日本政府は（吉田茂などですが）、臣民にされたため日本国籍を持っていた在日台湾人と在日コリアンから、勝手に国籍を剥奪しました。
侵略戦争と植民地支配を反省していたら、生存権に直結する国籍ドロボーなんてできるはずがありませんよね。
未だに我々大和民族は国籍を在日台湾人、在日コリアンに返還していませんから、ド直球の差別を彼ら彼女らに現在もしています。
悪辣なのは1947年に天皇の最後の勅令として出された外国人登録令（外登令）によって在日台湾人、在日コリアンは「外国人とみなす」とされてしまっていました。
人を舐めてるとしか言いようがない。
眞子さんの結婚問題で皇族が人権侵害されているんじゃないかという声があがっていますが、何言ってんの？です。
うまいもん食ってきれいな服を着て何不自由なく生活してきた人間で、植民地支配の責任者の子孫ですからね。
やめたきゃやめればいいんですから。
眞子さんの話題に夢中な日本人はスカポンタンの差別主義者としかわたしにはみえませんわ。
まあ、本題からズレますからこの辺にしておきます。
また、稿を改めて書きます。
第三に、トランス女性差別です。
トランス女性はMtFといわれるように解剖学的身体は男性です。
だから、わたしは「女性自認の男性」と書いています。
身体が解剖学的女性と異なりますから、当然ながら、「女性自認の男性」差別は女性差別と異なります。
1.身体性で男性より劣るため、労働力からの排除されがち
2.身体的に性的奉仕に価値を見出されている
女性差別の上記2項目に「女性自認の男性」は当てはまりません。
女性っぼい性表現を好む人が多いから就職差別とかですね。
わたしは若い頃、金髪長髪ピアスでしたからそのまんまのカッコだったら就職できなかったでしょう。
わたしは女性自認の人ではないですが差別されていたと言えば言えますが、むしろ資本主義社会の労働規範に合わなかったと言うことですね。
#Kutoo 運動がありますが、男性の性表現の幅を拡張すればなくなる差別ではあるんじゃないか。
つまり、男性の自由権が制限されている問題ですから。
つまり、自由に自分らしい表現で働く自由が制限されている、と。
だいぶん、自由にはなりましたが、ホワイトカラーは基本スーツ、ネクタイですからね。
女性自認男性か女性を名乗ること、女性ジェンダーの性表現を行うことは男性の自由権である、と。
さて、差別は属性間の権力の不均衡だと書きました。
解剖学的女性の人権と「女性自認の男性」の人権を比較考量してみましょう。
解剖学的女性は女性領域は解剖学的女性しか入れない領域でないと生存権が脅かされるのが常態です。
なぜだか、女性は男性に性的奉仕をするものだと勘違いする男性が多いですから、電車に乗っているだけなのに痴漢が跡を絶ちません。
女性専用車両が必要な所以です。
女性が無防備になる女性トイレや女湯は、女性領域でないと女性はすぐに生存を脅かされます。
つまり、一部の「女性自認の男性」やTRA（トランス権利活動家）は女性領域を、自認のみで男性に解放しようとしているので、生存権侵害の女性差別者だということです。
だから、性自認（セルフID）を書いてしまったLGBT法案はド直球の女性差別法案なんですね。
自民党案、野党案ともにセルフIDが
書いてありますから、日本のすべての政党が女性差別を推進していることになり、無茶苦茶というか、ふざけんな状態なのが、今の日本社会です。
ジェンダー格差121位の国らしいですが、人権先進国といわれる欧米リベラル国も似たようなものです。
「女性自認の男性」の自由権は、解剖学的女性の生存権を脅かさないかぎり認められる人権になります。
生存権(社会権)は生命、財産の権利なので自由権より常に優先です。
排除は必ずしも差別ではないと書きましたが、もうおわかりと思います。
で、日本の在日コリアン差別反対のカウンターがなぜ女性達を
差別者
トランスフォーブ
トランスヘイター
と言って迫害するのかは、彼ら彼女らは、差別と人権がわかってないからだ、ということが、理解できましたでしょうか？
まあ、マジもんの女性差別主義者もたくさんいますが。
彼ら彼女らは、女性達の生存権を「女性特権」だと勘違いしてますよね。
女性達を「在日特権を許さない市民の会」のようなヘイターと思ってるんです。
実際はTRAのほうが女性差別者で「女性特権を許さない市民の会」構成員みたいなもんです。
弁護士さんまで女性差別者ですからね。
しばき隊周辺にいた神原元弁護士は●●とまでツイッターに書きましたからね。
女性達やわたしのような一部男性をネトウヨと思い込んでいますが、神原さんが女性にとってはネトウヨなんです。
日本の法曹は差別も人権も憲法も理解していないスカポンタン集団なんですね。
ともあれ、非常に危険ですので、TRAらを止めなければなりません。
しばき隊系のTRAがスカポンタンなのは説明できたと思いますが、与野党、活動家、学術界（日本学術会はセルフID推進です）が、なぜ、差別概念、人権概念、憲法を理解してないか、ですがいくつか理由があります。
1.レベルが低いスカポンタンだから。
2.欧米中心主義、国連中心主義の権威主義者だから。
3.デフォルトが女性の人権を軽視しているから。
こんなとこでしょう。
特に人権重視の野党共闘にとって、LGBT平等法推進は致命的なスキャンダルです。
政党トップはスカポンタンらしいので、野党共闘を支えている支持者、活動家、学者の皆さんは、性自認至上主義の女性差別主義を認識して野党の暴挙を止めてほしい。
女性差別に加担するのをやめていただきたいです。
どのみちスキャンダルですが。
よろしくおねがいします。
★鶴橋大虐殺事件
2013.4
在日コリアン集住地区の大阪鶴橋でなんと女子高生が関東大震災朝鮮人虐殺事件を再現するぞと拡声器で街宣した事件。
わたしは大和民族ですが血が逆流する思いです。
女子高生ですよ？
日本人の精神の荒廃は凄まじい。
【閲覧注意】
反差別運動でマイノリティ当事者に「寄り添う」ことのデメリット、反差別規範、Zainichi横断幕問題
左翼も色々いてノンセクトラディカル系の人達は付き合いもあるし、基本的に好きなんだけどいくつか悪い癖があってね。
「マジョリティの特権性をあなたは自覚してない！」
これ言われたら、ああまた悪い癖がでてるなと思って離れたほうがいい。
糾弾癖だから。
あんまり差別をなくすのに最終的には役に立たないのよ、糾弾癖は。
マジョリティの特権性を自覚して、マイノリティに寄り添え、とかね。
つまり、差別は非対称性の権力関係だよね？
だから、やりすぎると、なんと(！)非対称性を強化してしまうんだね。
お互いに自由な個人になれなくなる訳。
差別反対の目的は自由な個人になることだから本末転倒になる。
で、ノンセクトラディカルの人達はそれをわかってない人が多い。
だから、しょっちゅう内部で糾弾大会とかやって分裂騒ぎを起こす。
私は「修行僧左翼」って言ってるけど。
だから、コイツ、糾弾癖がでたなと思ったら離れるか、ぶん殴ったほうがいい。
ぶん殴るって比喩ですけどね。
セクトってのは党派のことね。
共産党とか革マルとか中核派...etc。
で、セクトがお互いに喧嘩すると近親憎悪だからしつこいのよ。殺し合いやりすぎてみなドン引きした。
しかし、個人のはずがそういう訳には行かなくなって組織になるんだが、組織じゃないとか強弁したりもするみたいね😂
あ、誤解さるたら困るな。
マジョリティが特権性を自覚するのは大事ですよ。
出発点と言ってもいい。
だけどね、なんかコイツ気に入らないなという人(わたしみたいな人ね😂)にイチャモンつけたいときに、つかっちゃうのよ、ついね。
だから、よく見分けてね。
正しいときもあるから。
言われたらわかるから。
たとえば、Zainichi横断幕問題。
あれ論理的には無茶苦茶ですから。
差別語だから使うなというならわかるけどちゃんと論理的に説明できないといけない。
なぜなら言葉は社会的なものだから、説明できずに使うなとか言ってやると言論弾圧になる。
でも、修行僧の人達はそうかんがえない。
とにかく、当事者の一部でも嫌だと言ってるから当事者の声を聞けの一点張りになる。
正しい部分もあるが、それやると非対称関係がかわらない。
だってマイノリティの言う事なら全て聞いていたら、非対称関係でしょ？
支援者的マジョリティとマイノリティだけの関係なら、まあいいかもね。
でも、修行僧じゃないと普通の人達は耐えられない関係だね、それは。
誰だって個人の意思があるから。
マイノリティのドレイじゃないんだからさ。
で、差別って支援者とマイノリティの狭く閉じた関係の外側の問題なのよ。
当たり前だよね？
で、普通の人達はそんな関係無理だから、でも差別は嫌だという人達は、積極的には差別問題に係わるのをやめようと思ってしまう。
薄情と思われたくないから、黙って去ることが多い。
現にZainichi横断幕にかかわって、わたしらを糾弾した人達は反小池の運動はやってないよね。
糾弾マイノリティははじめから街頭に立つつもりはないし。
で、自分達の声を聞けと無理筋を主張していたマイノリティと支援者は主張が通ったら満足はするんだけど、さらに孤立化していることに気づかない。
確信犯の差別者は減らず、差別は嫌だけど付き合いきれないとおもう人達が離れて、差別はなくならない。
むしろゴリ押ししたことによって反感が増したりする。
だから無理筋とおもったら寄り添っては駄目な訳。
あともう1つ問題があって、梁英聖さんが「レイシズムとは何か」(ちくま新書)でも言われている問題。
マイノリティに真理判定を押し付けてしまう問題ですね。
これはわたしも前から思っていた。
何が正しいか正しくないかを
「マイノリティが言っているから正しい」
とやっていると、マジョリティや支援者が自分達の社会規範を作ることをサボることになる
梁さんは日本の反差別運動がマイノリティに寄り添う事を重視し過ぎた結果、反差別規範が欧米の様に作れなかったと言っている。
つまり、何が差別か、一般人のマジョリティが判断できない、しなくても良い社会に成る。
もちろん、差別を止める義務があるなんて考えもしない人達がほとんどですよね。
そりゃそうだ、マイノリティの気持ちが判定基準なんだから、マジョリティは差別を判断できなくなる。
結果、日本は最悪の差別社会になってしまった。
だから、マイノリティ感情をなんでも聞くのは、あまり効果的ではない。
傷ついてる人達に差別の判断を丸投げするのではなく、自分でできなきゃいけない。
むしろ、過剰に寄り添うから差別社会が温存された訳。
したがって、我々マジョリティは「マイノリティの声を聞かない悪人」に見えることを恐れてはいけない。
寄り添う事を少ししかしないからマイノリティからは冷酷にみえるのよ。
でも、そう思われても仕方ない。
日本人として日本社会に反差別規範を打ち立てる義務があるから。
マイノリティに寄り添う優しそうな人は実は優しいんじゃなくて、怠け者で、マイノリティに依存してるって事。
だから、マジョリティの反差別は敢然として行動しなければ鳴らない。
「敢然と」ってのは、自分の規範を信じて他人に、マイノリティにさえどう思われてもやるってこと。
間違いは気をつける必要はあるけど、でも敢然としなきゃ。
他人の気持ちに判断を任せて生きると、イザというとき、自分で判断できなくなってしまう。
だから
敢然と闘い、敢然と勝利しよう！
5月19日追記。
100人以上読んでくれたみたい、
Viewはもっと多い。
一緒に考えてくれたら嬉しい☺️
Zainichi表記自体はあんまこだわりないです。
Min Jin Lee の「PACHINCO」の原文読書会から使ったんだけど、今のみると文脈わかんないよね。
ツイートしてないし。
今なら「在日アジア人」にしますね。
村上春樹と「韓国と日本のリベラルの差異」について、反差別カウンター
村上春樹が学術会議問題、コロナ対応で「最近の日本の政治家は最悪」と批判しているインタビューを読んだ。
オウム真理教事件から「社会的」「公共的」な発言をするようになってきたけど、村上の発言には違和感がありますね。
村上春樹はずっと「公共善」のために闘うことを冷笑してきた作家です。
今の反動右翼が権力を握っている状況を招いた責任があるひとりなんで村上のインタビューを読むと何を寝ぼけたこと言ってるのかと思いましたね。
韓国の方によると小説は上手いけど反動的な作家とズバリ指摘していました。
読むそうですけどね。
（ちゃんと見てるんだなーと感心しました。
韓国では「公共善」のために闘う人を嘲笑冷笑する雰囲気は殆どないそうです。
村上春樹は1980年代から冷笑を続けてきた訳で戦犯の1人ですね。 社会派っぽい題材で書いたりもするけど根っこは変わってない。
韓国でよく売れるのは珍しいタイプだからじゃないですかね。
村上の世代は全共闘運動で傷ついたり挫折した世代なんです。
政治に挫折すると文学に行くのが日本のパターン。
両方やればいいのに、政治運動をやってる連中に存在を脅かされるから嘲笑する訳です。
かといって戦前の反動連中みたいにはなれない。
だから、飯くって本読んでセックスする話ばかり書いている。
それが日本的リベラルですね。
なんもしない。
頭はリベラルなんですけどね。
差別は反対だし。
だけど、韓国のリベラルのように当たり前のように「公共善」のためには闘わないで冷笑、というか距離をおくことをクールだと思っている。
運動が個人を抑圧するものに見えるんですね。
という訳でシコシコ地道に運動やっていた日本会議の右翼連中に負けるし、現に負けた訳です。
左翼を忌避、冷笑するなら日本会議を抑えなきゃいけないのに「壊れやすい卵」の立場に立つと見得を切っているだけですから。
ほんといい加減にしろよ💢
でも、反ヘイトでリベラルの人は立ち上がりましたからね。
反ヘイトが民主化運動にみえる理由でもあります。
リベラルデモクラシー社会を守ろうとしている訳で立派です。
しかし、問題は果たして日本はリベラルデモクラシー社会かどうかわからないってことですね😂
たぶん、違うんですけどね。
カウンターに行くとヘイターは日の丸、旭日旗を掲げてヘイトしているんです。
要は大日本帝国肯定派がリベラルデモクラシー社会を抑圧していることに反応してない。
戦略的に無視しているのはわかるけど問題があると感じましたね。
他の国にはない日本独自の文脈です。
「なんで日本は他の国と違って「リベラルデモクラシー社会じゃないんだ」と現実否認したいのはわかるけど、違うんだからしょうがない。
過去と対決しないとまた繰り返しになるのだから。
「味方」と闘う、ルカによる福音書
イエスの有名な言葉に
「あなたがたは、わたしが地上に平和をもたらすために来たと思うのか。そうではない。言っておくが、むしろ分裂だ。」
というのがあって、好きな言葉です。
通俗的な「宗教」のイメージとまるで違う激しい言葉。クリスチャンの人はどんな風に受け取っているのかはわからない。聖書解釈の本も読んだことないし。
ただ、社会運動をやってきてイエスが何を言いたいのかわかってきた気がしています。
社会を変えようと思ったら身近な「味方」と闘う必要があって。
たとえば...
労働組合は労働者と闘います。
在日コリアンの友人は同胞と闘います。
女性は女性と闘います。
更に少数派は多数派と闘う必要があって、さすがにそれはきつ過ぎるけど、まあ、そういうもんです。
真の敵は日本だと日帝派（天皇ら）ですけれど、権力と闘うには「味方」と闘わなければならないのが厄介な現実です。
マジで身近な現実を変えようとした人はわかるはず。
闘うっていっても...まあわかりますよね？
パワハラされた労働者は落ち込み、傷つき、孤立感を深めます。
だから、声をかけて社長に言おうか？と聞きます。
しかし、無理な場合が多い。
これ以上、いじめられないようにそっとしておいてくれ、と。
わかった、と黙ります。
じゃあ、会社にいるかぎり、いつパワハラされるかわからないから、防衛のために、被害にあっていない労働者に声をかけて、労組をつくります。
すると、不思議。
怖がっていたパワハラ被害者が労組に加入して、闘い始めたりします。
でも、会社をやめたり、病気になったりする人達もいます。
パワハラ被害者は会社との話し合いで最初は口もろくに聞けません。
わたしらが社長を怒鳴りまくります。
しかし、何年かすると、パワハラ被害者のほうが、わたしらより、パワフルになって社長をやり込めまくります。
わたしが止めるくらい、怒りまくります。
人間の尊厳はこうして守られます。
だから、闘わないとわからないことはあります。
闘いといっても自分自身の闘いです。
他人の闘いではありません。
すべて、実体験です。
8年やりました。
わたしの闘いはまた別にありました。
で、ここからが重要です。
パワハラ被害者が、パワハラは止めて欲しいが、闘ってもらっては困ると言うこともあります。
傷つき過ぎてどうしたらよいかわからないからです。
しかし、慰め寄り添っていても、事態は悪化するばかりです。
何故ならパワハラ社長は止めないと調子にのるからです。
なので、その場合は、闘える人達と連帯します。
傷ついている人は休んで欲しい。
わしらがやります。
転職もありです。
でもね、それでいいのか？とは思います。
冒頭で引用した「ルカによる福音書」は以下の言葉が続きます。
52今から後、一つの家に五人いるならば、三人は二人と、二人は三人と対立して分かれるからである。
53父は子と、子は父と、／母は娘と、娘は母と、／しゅうとめは嫁と、嫁はしゅうとめと、／対立して分かれる。」
これでいいんだろうか？
生活なりたたないよね。
古代の家族は今よりももっと命綱だったろうから。
でも、いいんでしょうね。
権力を倒しても再現しては意味がないのだから。
Zainichiタグと横断幕、個人と組織について
